市民への周知啓発に向けた戦略的なアプローチについて

◆1番(勝股修二) おはようございます。愛知維新の会尾張旭市議団の勝股修二です。よろしくお願いします。

 議長のお許しがありましたので、通告に従い3問、今回は用意させていただきました。御答弁のほどよろしくお願いいたします。

 早速入ってまいります。質問事項1、市民への周知啓発に向けた戦略的なアプローチについてに入ります。

 多くの自治体でセミナーや講座を、開催すること自体が目的化をしてしまい、本来の目的である市民の意識向上と行動変容につながっていないケースが散見されます。また、参加者の固定化、内容のマンネリ化、効果測定の欠如、情報発信の不足などの課題も指摘されています。

 本市において、これらの課題が存在するのかを確認したいのですが、課題があったからといって責めようというわけではありません。これらの課題は至るところで生じている課題であり、言わば典型的な社会課題といったものです。しかしながら、税金を活用した事業である以上、効果を最大化するために検討を重ねることは、市政に携わる者の使命です。我々にとって不可欠なのは、市民の福祉向上のために、市民の皆様に意識変容と行動変容をいかにしていただくのか、そのためには、戦略的な視点に基づいた周知啓発を行っていくことは、これからの社会において非常に重要な取組であると考えます。まずは、周知啓発の場であるセミナーや講座にどう参加していただくかを考えていきたいと思います。

 小項目(1)に入ります。本市では主に市民生活部、健康福祉部、教育委員会、こども子育て部などにおいて、セミナーや講座が開催されていますが、ここでは特に、社会的に喫緊の課題を多く抱えている健康福祉分野において、セミナーや講座を実施する事業において認識している課題と、市民に伝えて考えてもらいたいことを戦略的に選択する仕組みがあるのか。

 小項目(1)、健康福祉部における、市民の意識向上と行動変容に向けた事業の全体的な方針についてお伺いをします。

◎健康福祉部長(臼井武男) 皆さんおはようございます。

 それでは御質問にお答えします。

 健康福祉部では、健康づくりや介護予防など様々な分野に係る教室などを実施していますが、その中で課題と感じていることとしましては、多種多様であるがゆえに内容やターゲットの絞り込みが難しいことのほか、それぞれの分野で実際に課題を抱えている方や関心のある方は参加していただけますが、本来、予防や改善のために参加を促したい方、いわゆる無関心層の参加が少ないことが挙げられます。このことは「無関心の壁」とも言われ、多くの自治体に共通する難しい課題ですが、少しでも課題の解消を図るために、保健師のスキルを生かしたハイリスクアプローチにも取り組んでいます。これは市内3か所の地域相談窓口が行う高齢者実態把握調査の結果、知識の習得や運動の実践などが必要とのリスクを保健師が認める方に対して、個別に「元気教室」などへの参加を勧めています。また、元気まる測定などの事業においても同様に、教室や講座への参加を勧めることを行っております。

 これらの取組は、通常の募集では情報が伝わりにくい方や、自らは教室などへの参加を考えない方に対する行動変容を促す契機となっていると考えております。

 以上でございます。

◆1番(勝股修二) 御答弁ありがとうございます。

 やらなければいけないことが多過ぎて、内容やターゲットがなかなか絞り込めないという課題等、御認識されているようです。また、「無関心の壁」にも御苦心をされているということです。

 小項目(2)に入ります。セミナーや講座、研修などを行うに当たっては、まずは市民の皆様に、行ってみようという動機を持ってもらわなくてはなりません。健康福祉分野において、市民が知りたいことや抱えている課題といったニーズを、具体的にどのような手法で把握して講座内容に反映しているのか。

 小項目(2)、ニーズの把握と講座内容への反映についてお伺いをします。

◎健康福祉部長(臼井武男) お答えします。

 多様化・高度化する市民ニーズを把握することは、教室などに限らず、様々な施策を進める上で重要なことだと認識しております。そのため、各種の計画策定時に行うアンケート調査や、教室などの終了時に参加者に対して行うアンケートの結果から読み取れる課題などのほか、身近な相談窓口として、市民の皆さん一人一人の声に耳を傾けて、ニーズを把握するよう努めているところです。そうした取組を通して、市民ニーズに適した教室などの開催につなげてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

◆1番(勝股修二) 御答弁ありがとうございます。

 各種アンケートや相談窓口の現場において、ニーズを把握されておられるということでした。

 ここでちょっと一旦、ニーズについて考えてみたいと思います。

 ニーズには、我々、福祉とか医療の世界でよく使われるのが、フェルトニーズ、ノーマティブニーズ、リアルニーズといったものがあるのは、皆さん御存じでしょうか。フェルトニーズとは、直接表現される、いわゆる主訴といったもので、直接何がしたいです、これがしたいですといった場合にフェルトニーズということになります。その次に、ノーマティブニーズとは、専門職の判断として対象者が必要とされるニーズです。我々専門職が、このような状態の方にはこういうニーズが本当は必要なんじゃないかというようなことを考えるのがノーマティブニーズになります。そのフェルトニーズとノーマティブニーズをすり合わせて、真に必要だと考えられるものがリアルニーズということになります。この場合は、市民がアンケートなどで答えられるフェルトニーズですね、また、市として知ってもらうべきと考えるノーマティブニーズ、それらを組み合わせて、市民が興味を持てるリアルニーズを検討していく必要があるのではないでしょうか。

 これにより無関心層にリーチでき、市として知ってもらいたいことを伝えることができるのが理想ではないかと考えております。

 小項目(3)に入ります。東京都大田区の取組において、セミナーや講座が同じ内容でも、タイトルやキャッチコピー、チラシデザインなどを工夫することで定員オーバーになり、抽せんが必要になるということで、こちらの本ですね、「人が集まる!行列ができる!講座、イベントの作り方」というのが出版されています。そこで、生理学的にこれまで関心のなかった新しい層を引き付けるために、その伝え方をどのように工夫されているのか。

 小項目(3)、戦略に基づいたセミナーや講座内容の伝え方(タイトルやキャッチコピー、チラシデザインなど)についてお伺いをします。

◎市長公室長(佐藤嘉彦) お答えします。

 セミナーなどへの参加をPRするには、ターゲットに合わせたアプローチが重要となります。チラシを例に挙げれば、単に事業名をタイトルとして表記するのではなく、内容が一目で分かるタイトル、ターゲットに刺さるキャッチコピーを付すこと、そのデザインについてもターゲットを意識することはもちろん、配布なのか配架なのか、主となるPR場所をどこにするかなどを想定すること、また、SNSやプレスリリースなどでは、特に重要となるタイトルやキャッチコピーを付す際の目線、主語ですね、こちらを主催者側にするのか参加者側にするのか、読みやすいか、見え方はどうかなどと意識することで、より広く届くようになると思います。

 こうした考え方を職員に浸透させ、実践していくことは広報戦略そのものだと思っております。各媒体の特徴を踏まえた見せ方、知識やテクニックを習得するための研修を引き続き実施するなど、市職員全体のスキルアップを図ってまいりたいと考えております。

 以上でございます。

◆1番(勝股修二) ありがとうございます。

 この項の質問は、こちらの本を基にお伺いしてはおりますが、ほんのちょっとの工夫を行うことで結果が変わってくる。税金を使って市民の福祉を追求するために開催するものですので、御答弁にありました戦略を浸透、実践していただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 小項目(4)に入ります。現状では、広報おわりあさひやホームページ、SNS、公共施設への配架などが主なチャンネルであると考えますが、参加者の固定化、情報発信の不足などの課題において、さらなる手法を検討する必要があると考えます。特に公共施設に立ち寄る機会の少ない現役世代へのアクセスというのは非常に重要な課題です。それらの方々にアクセスするためには、地元スーパーやコンビニなどと提携し、掲示や配架をお願いするとか、イベント告知サイトですね、そういうものに登録するなどの取組も考えられます。情報を本当に必要としている市民に届けるために、どのような手法の導入を検討、あるいは実施しているのか。

 小項目(4)、効果的な情報発信チャンネルについてお伺いをします。

◎市長公室長(佐藤嘉彦) お答えします。

 市の情報発信チャンネルは、広報誌やホームページ、チラシ、ポスターのほか、LINEなどのSNS、報道機関へのプレスリリースなどがあり、事業によっては、チラシなどは公共施設以外の市内スーパーなどに配架の協力をいただいている場合もあります。これらを効果的なものとするためには、その情報が誰に、どのように役立つのかを具体的にイメージしてターゲットを明確にし、それに合わせたチャンネルの使い分けや、その充実を図ることが重要であります。そのため、繰り返しになりますが、職員一人一人の意識とスキルを高め、戦略的な発信ができるよう取り組みたいと考えております。

 また、チャンネルの中でも特にプッシュ型情報発信である市公式LINEは、「高齢者向け」、「健康・医療」、「防災、防犯」など、自身が受け取りたい情報を選ぶことができ、届いた情報を経由し、参加の申込みなどもできます。LINEの利用率から見ても、さらに多くの方に登録していただけるよう努めるとともに、うまく活用できるよう充実をさせていきたいと考えております。

 以上でございます。

◆1番(勝股修二) ありがとうございます。

 様々なチャンネルにおいて発信を試みており、その御尽力には敬意を表します。また、市公式LINEですね、目標が登録5,000のところ、今6,500ぐらいと非常に上振れて取り組んでおられるということですが、ただ、まだ市民の1割にも達していない状況ですので、さらなる登録に向けた取組のほうをよろしくお願いいたします。

 ただ、御尽力にもかかわらず、若い方々の声を聞くと、地域で何かしようとしても、どうやったらいいか分からない、市が何をやっているのかあまり目に入ってこないといった声もお聞きします。今の若い方というのは結構、地域貢献に対する意識が高まっていて、約40%の若者が地域貢献に興味があるとの調査結果もありますが、今の時代は若い方々も本当に忙しくて、また、大量の情報にさらされている状況にあります。公的なイベントに出ようと思っても、うまくマッチングしないことが問題になっているのではないかなと考えております。御答弁にあったように、ターゲットに合わせたチャンネルの使い分け、例えば、若い方向けには若い方が使うSNSの選択などが非常に重要になってきます。

 また、重点的に啓発を行いたい事業については、短い動画を作成して、これは本当に簡単なものでもいいんですけれども、動画を作成して動画配信サイトなどで公開をすると。もちろん予算には限りがあることは承知しているんですけれども、無関心層に届けるための費用対効果の高い方法として、ターゲッティング広告ですね、地域を絞ってこの年代の方といって、例えば尾張旭市内の20代というような設定をすると、その方に対して集中的に広告が届いていくという手段もありますので、そういうようなものを利用するなど、伝え方の工夫がさらに必要になってくるのではないでしょうか。

 この質問事項の最後に、少し意見と要望を申し上げたいと思います。

 行政主催の催しでは、申込期間といったものが設定されていることが多いとお見受けします。広告を見たときに、申込期間が1週間後とかですと、情報量が爆発的に増えている現代社会において、よほど必要に迫られているもの以外は流れていってしまって、申込期間が来た頃にはもう既に忘れていると、意識からもう飛んじゃっているということが大分多いような世の中になっちゃっていると思います。これは、定員が設定されている上に先着順であることから、公平性を期するために申込期間というものを設定しているのだろうというように拝察しますが、これはもう往復はがきとか窓口申込みが主であった時代の名残かとも考えます。しかし、申込期間の設定によって定員割れを起こしていたとしたら本末転倒です。締切りはあってもいいと思いますが、広告をリリースした時点から申込みを可能にするべきかと考えます。

 また、先ほどお伝えしたように、定員が設定されているものはほぼ先着順です。先着順と殊さら強調してあると、締切期限の迫ったものについては、申込みもう無理かなということで、なかなか申込みをしようとは思えないかと思います。先ほどご紹介した本ですね、こちらにもできたら抽選制にするべきであるとの記載がありました。これによって公平性は担保されますし、抽せんから外れてしまった方にも、興味のある講座の御案内がこの後できて、ニーズの基礎資料にもなってきます。ネット経由での申込みが増えている現状において、適合する方式を取っていただくよう要望をさせていただきます。

 今回の質問は、ある講演を拝聴しまして、このようなことを市民の皆さんにぜひ知っていただきたい、でも参加者は少ないと。ではどうしたらいいんだろうなということで組み立てさせていただきました。

 また、私のこれまでの取組において、死生観ですね、死ぬこととは何かというようなこと。私、在宅の現場で終末期に非常に多く関わってきたものですから、最期のことをなかなか意識が醸成されないということをもどかしく思っておりました。人が死に向かう終末期の現状について皆さんと共有をして、それぞれの考えに基づいた最期を迎えるためには、いろいろと知っておいてほしいことがあります。これを知らないと、急に変な暴論が出てきたりして、保険外にしろとか、そういう暴論が出てきて、これまでの議論が本当に何だったんだというようなことにもなりかねませんので、ぜひ皆さんに知っていただきたいです。実際に、誤解に基づいた恐怖心によって、緩和目的の麻薬ですね、フェンタニルと先日話題になりましたけれども、終末期ではすごいいい薬なんです。本当に苦痛を取ってくれる薬なので非常に重要なんですが、フェンタニルという名前が出てきてしまうと、非常に怖いという思いで終末期の方が使いたくないと言われて、痛みに耐えて最期を迎えていくというようなことも出てきてしまいます。

 知らないことで後悔をする、不利益を被るようなことが少しでも減るように、市として必要と認識する周知啓発活動をさらに充実していただくようお願いして、この質問事項を閉じさせていただきます。

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