本市の広報戦略において、全体的な統一感を加えることについて
⑴ 広報戦略課シティプロモーション係の役割について
◆1番(勝股修二) では、質問事項3に入ります。
質問事項3、本市の広報戦略において、全体的な統一感を加えることについて、となります。
この質問は、少々細かいことではあるのですが、今後の広報戦略の基本についてお伺いをしたいと思いますので、お願いをいたします。
企業や商品サービスの理念を視覚化し、統一したルールやガイドラインをつくることでブランド価値を高めると言われています。多くの企業はコーポレートアイデンティティー戦略を取り入れ、この考え方は地方自治体にも取り入れられるようになってきました。コーポレートアイデンティティーにはマインドアイデンティティー、ビヘイビアアイデンティティー、ビジュアルアイデンティティーというのが包含をされます。マインドアイデンティティーとかビヘイビアアイデンティティーについての詳細は割愛をさせていただきますが、これらは市民憲章や総合計画をはじめとした様々な事業計画において理念や行動指針などとして検討されてきました。それらに対してシンボルマークやロゴを中心とした視覚的な要素の統一を図るビジュアルアイデンティティーの明確化は地方自治体と社会とのコミュニケーション構築に欠かせない重要な戦略であると考えます。住み続けたいまちとしてのブランド価値を高めるため、また、多くの方々に認知をしていただくため、コーポレートアイデンティティー構築に向けた本市の取組について伺っていきます。
本年4月より企画部広報広聴課は市長公室広報戦略課とその所属と名称を変え、リニューアルをされました。ホームページを拝見しますと、広報戦略課シティプロモーション係の業務内容は、市の魅力の向上に関する総合的な企画、調整及び宣伝に関すること、市政の啓発及び宣伝に関すること、市ホームページ及びソーシャルネットワーキングサービスによる情報発信に関すること、報道機関との連絡に関することとなっておりますが、この点、もっと具体的に教えていただけますでしょうか。
小項目(1)、広報戦略課シティプロモーション係の役割についてお伺いをします。
◎市長公室長(佐藤嘉彦) お答えします。
広報戦略課は情報の集約や発信する機能を強化し、本市のブランド価値を積極的に向上させていこうと新設されました。また、庁内的には広報部門を常に意識させることにより、ガバナンスの強化につなげていく狙いもございます。そこに置かれるシティプロモーション係は、まちの魅力を市内外に効果的に発信するシティプロモーション活動により、まちのブランド価値向上に取り組むことが主な業務となります。そのため、市の情報を集約し、積極的に発信するスポークスマンの機能を果たし、市の魅力を内外に売り込むという面では市の宣伝マンであり、営業マンでもあります。また、こうした活動を全庁的に戦略的に、そして、市民などと一体となって取り組んでいくことが大切となりますので、そのかじ取りの役割を担っていると考えております。
以上でございます。
◆1番(勝股修二) 本当にかじ取り役とか、営業マンとか宣伝マンとかしっかり宣言していただきまして、本当に力強い御答弁ありがとうございます。まさにお聞きしたかったことをそのまま御答弁いただいた感じで、これからのかじ取り役に期待をしているのですが、地方自治体の運営と言えば、ほかの市町と横並びであまり目立ったことをしない、事なかれで過ぎていけばいいといったような印象をお持ちの方も多かったかなとは思います。それに対して、ブランド価値の向上や魅力の積極的な発信を全庁的に戦略的に市民と一体となって取り組んでいくと。そのかじ取り役であることを本当に力強く宣言していただきました。
発足して2か月半ですので、この思いを胸に、これから様々な企画を立てていくところではあると思います。これからの展開を楽しみにして、ここで質問を終わってしまってもよいぐらいなのですが、ちょっとそういうわけにもいきませんので、これまでの取組においてちょっと、少し細かいことですが気になっていたということを質問をさせていただきます。
⑵ ビジュアルアイデンティティ(VI)について
小項目(2)に入ります。
現在市のロゴマークと言えば、市のシンボルマークである市章、議場の前にも2つ掲示がされています。また、令和元年度にすくすくのびのびの文字とあさぴーがあしらわれたすくのびロゴマークが作成をされました。また、本年には20周年ロゴマークも作成をされています。それこそ、昨日の新聞にもあさぴー20周年ということで、非常に大きく取り扱っていただいて、本当に市の顔になってきたんだなということが中日新聞にも載っておりました。
そこで、まずはこれらのロゴについて広報戦略においてどの程度重要視をされているのか。
小項目(2)、ビジュアルアイデンティティについてお伺いをします。
◎市長公室長(佐藤嘉彦) お答えします。
ビジュアルアイデンティティでは、分かりやすいシンボルマークや統一したロゴを使用することにより、イメージづくりや認知度の向上につながるとされております。本市でもこれまで様々な取組や事業の中でロゴなどを作成してまいりましたが、こうした考え方を生かし切れていなかったという面もあると感じております。
シティプロモーションを積極的に展開していこうとする中で、このビジュアルアイデンティティは重要な考え方の一つであると捉えております。まちのブランド価値や認知度の向上、魅力の発信につながるロゴなどを作成し、それらを効果的に生かせる取組を行ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆1番(勝股修二) ありがとうございます。
ビジュアルアイデンティティの重要性をしっかりと認識をされておられるということです。
⑶ 広報物等におけるデザインの基本方針について
◆1番(勝股修二) このまま小項目(3)に入っていきますが、ロゴについて有名企業で言いますと、三菱さんであったら赤色のスリーダイヤモンド、皆さん、すぐ思い浮かぶと思います。名古屋鉄道、名鉄さんは名鉄グリーンと名鉄ブルーで配色をされた名鉄ウイングです、Mの部分は名鉄ウイングというらしいです、その頭文字を基に名鉄ということでロゴが作成をされています。また、日立さんなんかは日立という大きく書いた下にインスパイアー・ザ・ネクストということで、もう、本当に一目でそれと分かるロゴマークというのを持っておられます。もう、それを見たら、あ、この企業だなということがあります。それらは、製品やパンフレット、ホームページなど全ての企業活動においてあしらわれ、ロゴの認知度が高まるとともに企業自体の認知度も高まっていきます。駅に行って、名鉄さんの掲示物を拝見すると必ず名鉄ウイングというのが配置をされています。
しかし、これまでの本市の広報物を見てみますと、ロゴが入っていたり入っていなかったり、認知度向上に向けた取組がいささか不十分ではないのかなというか、そういう細かいところから気をつけていっていただきたいなというところもあって、小項目(3)、広報物等におけるデザインの基本方針についてお伺いをします。
◎市長公室長(佐藤嘉彦) お答えします。
広報物等は広報戦略において分かりやすく情報を届ける重要な手段の一つであると考えております。現状では、市の作成するチラシやポスター等についてはデザインに係る特定のルールを定めていないということもありまして、各課が事業の内容やターゲット等を考慮して作成がなされております。今年度に入り広報戦略課では各課が作成するチラシやポスター等の状況の把握に努めておりますので、デザインの統一やルール化なども含め検討をし、広報物の情報発信効果を高める取組ができればと考えております。
そうした中で、先ほど答弁をしましたように統一の情報発信力のあるロゴを作り、広報物に掲載し、一目で尾張旭市と分かっていただけることも重要でございますので、こうした取組を通じて尾張旭感のある、尾張旭らしい効果的な広報を行ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆1番(勝股修二) ありがとうございます。
尾張旭感のある、尾張旭らしい効果的な広報を行っていくと、力強い御答弁でした。ありがとうございます。
これまでの課題も認識をしていただいており、今後の広報に期待をしております。現状として少々気になっていることは、広報おわりあさひです、広報おわりあさひ、ちょっと5月号、6月号、リニューアルしたのを持ってきたのですが、これ、表にも裏にも目立つところにロゴがないんです。言うと、あさぴーも本当にここの「わたしの尾張旭」のこの小さいところに少しいるぐらいなんです。20周年ロゴマークもこれ、じゃ、中にあるかなといったら、あまりないんですよね。ただ、本来ロゴというのは、やはり、目立つところに置いてなんぼというところもありまして、ただ、ほかの自治体の広報誌を見てみても、これ、シティプロモーションマークとかロゴマークとか配している広報ってほとんどないんです。なので、広報の今までのその一般的な作り方だったのかなと、そういうロゴで認知度を高めようというのはほとんど考えられてこなかったのかなというところも少し感じたところです。
近隣では、ちょうどお隣の瀬戸市さんが「いいもんせともん」のシティプロモーションを今、されていますけれども、広報誌の真ん中ぐらいにどんとその「いいもんせともん」のロゴマークが入っていますし、大府市さんなんかはOBU、オオブと書いたシティプロモーションビジュアルだったかな、ビジュアルプロモーションマークです、大府市さんの場合は、を広報表紙に配置をしているぐらいしか本当に見つからなかったというところです。
ホームページにおいてもトップページにあまり効果的には表示はされていない状況ですかね。尾張旭市も一応トップページというか、ランディングページには市章で尾張旭市というのはあるのですが、そのほかのプロモーションマークとかそういったものはあまり配されていないと。ホームページのトップページのほうを見ても、すくのびロゴマークはちょっとあったりするのですけれども、その辺り、せっかく今、一番最推しであろう20周年ロゴマークについては、本当にホームページの奥の奥の奥に行けばやっと見えるというような状況にあります。
心理学において単純接触効果です。これ、英語でザイオンスエフェクトというのですけれども、これ、ちゃんといろいろな、響きが格好よくてちょっといろんな心をくすぐられてしまうのですが、こういう単純接触効果というものが提唱されています。これは、何度も繰り返して接触することにより、好感度や評価が高まっていくもので、興味がなかったりあまり好きではなかったりするものでも、頻繁に目に触れる機会があると、その対象への警戒心や恐怖心が薄れて、よい印象を持つようになるということです。このように単純に人の目に触れる機会を増やしていくという、基本的な取組についても十分御配慮をいただきたいと思います。
以上をまとめると、市章や各種ロゴマークの効果的な使用を通じて尾張旭市のアイデンティティーを強化をして、市民や訪問者に愛着を持ってもらうということが重要です。単純接触効果を活用して市のシンボルを広報やホームページの目立つ位置に配置をすることで、市民との心理的距離を縮め、親しみやすさを向上させる取組を期待をしております。
最後に、シティプロモーションにおいては独創的で魅力的な施策を積極的に導入し、地域の魅力を効果的に発信をすることが求められます。
営業であるシティプロモーションというのは、自治体には苦手な分野でした。本当に斬新な企画があっても、その役所内の議論を通じて、役所内でもんでいるうちにだんだん無難で面白味がないものに変貌してしまうといった問題も、もう本当にいろんな自治体であるようです。議論の過程で斬新なアイデアを失われないようにし、市民や訪問者にとって魅力的な尾張旭市をつくり上げていくことが必要です。
私としましても、今後も市民との対話を大切にしながら、地域の活性化に向けた取組を進めてまいります。
以上、今回の質問でも多くの皆様に貴重な御意見をいただきました。執行部の皆様にも多大な御協力をいただき、大変感謝をしております。本当にありがとうございました。
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